69歳のロックスターと欲の話

テレビで矢沢永吉を見ました。
コンサートの舞台裏と当日の映像。

とてもかっこよかった。

今年70歳だって。
年齢なんて全然関係ないんだな。

私は彼のファンでも何でもないんだけど
もっと見てたいなーって思った。

テレビのコメンテーターの人たちが
うっとりした顔で
すごい絶賛していたけど、その中で

「矢沢永吉には飢餓感がある、
それがかっこいいんだよね」ってコメントがあった。

なんか、わかる気がするなー。

コンサートのゲストででていた
奥田民生のイージューライダーって曲が
私は大好きなんだけど

その歌詞の中で

「すべてほしがる欲望」
っていうのがあって、それを思い出した。

この歌は、若者のことを歌った曲なんだけど

でも、年齢関係なく
パワフルにかっこよく輝いている人たちは

この飢餓感とか、欲望とか

そういう
人間としての欲を失わずに
いい形で持ってるんだろうな。

この間、「KEREN」ていう
吉本がプロデュースした舞台を観に行った。

ケレン(外連)っていうのは
歌舞伎用語の、奇をてらった技法のことだそう。
派手でゴージャスな演出でした。

いただいたチケットは最前列で
舞台の役者さんたちに手がとどきそうな迫力。

その時に
私のななめ後ろにいた、夫婦連れできていたおじいちゃんが

それは楽しそうに、ずーっと笑っていて

特に、舞台にミニスカートの女の子たちが出てきたり
こっち向いて手を振ったりすると

もう、本当に嬉しそうな笑顔(笑)

こっちまで楽しい気持ちになりました。

欲張りとか、欲深いとか、物欲とか

「欲」って
あんまり良くないイメージで使われることもあるけれど

大事だと思う。

無意識に、あるいは意識して
自分の中の「欲」を押さえ込んじゃう時があるから。

持っている「欲」があることを認めること。
「欲」を抑えこまずに、素直に表現すること。

あ、素直ってところがきっとポイントなんだろうな。

心の声、体の声、魂の声をちゃんと聞いて
自分の欲に素直に生きよう。

おばあちゃんになっても。

「欲」は大事な、生きる原動力だ。