小鳥のきりり Episode 0


2010年2月5日、私がインドの旅に立つ直前に
一緒に暮らしていた小鳥のきりりは亡くなりました。

振り返ってみると、その日の出来事を境に
私は自分の人生が押し流されるように大きく変わっていき
見える世界もまるきり違っていきました。


人は誰かと濃密に関わることで
ときに不思議な、意味深い、思いもよらない化学反応を
起こすのだと思います。

私のこの場合、それはきりりとの交流でした。

きりりは人ではなく鳥でしたが
体重わずか29グラムの小さな彼が
たくさんのことをプレゼントしてくれました。

目に見えない世界を理解していくこと
本来の自分の生き方を取り戻していくこと
今の自分の、天職とも思える仕事、仲間。


なんだかファンタジーのようにも思えるきりちゃんとの出来事を
いつか絵本にしたいとずっと思っていました。

絵は書けないし、文章も習ったこともない。

でも、とりあえずきりちゃんとの記憶を
書き出してみることを始めました。

2010.2.5を境に
エピソードA(after)
はいなくなってからのきりちゃんにまつわるちょっと不思議な体験を

エピソードB (before)は
普通のインコとしてのきりちゃんとの日々の楽しかった思い出を
並行して書いています。

最初の方は以前、FBのグループに書いていたのを
転機しています。