なんで神様はこんなにカラフルでユニークな生き物を作ったのだろうと鳥を見るたび思います。
きりちゃんの青い羽、黄色い羽毛にも、いろんな色が溶け込んでいて、それが光に当たると、また色が変化して見えたりして、本当にきれい。
よく「きれいねぇ」と話しかけていましたら、覚えました。
その覚えた「きれいねぇ」をきりちゃんはとても上手に使っていました。
うちに来てくださるお客様はほとんど女性。
お客様好きのきりりはすぐにぴゅーんと肩の上にとび乗って、タイミングよく
「こんにちは、きりちゃんです。キレイねー。」
女性陣、大喜び^^。
またある日のこと。
このころ私は手芸屋さんで働いていたのですが、パートだけれどやることは社員と一緒。
イベントの企画から、売れ筋を予想しての発注、見本を作ったり、新しい人を募集する時は面接もやったり。特にみんなでシフトを相談して決めるのは一苦労でした。
あー、今日は大変だったなぁと疲れて帰ってくると、きりりとこんな会話になりました。
「ただいまー、きりちゃん」
「キョウハ、タノシカッタ?」
「うーん・・・」
「ドーシタノ?」
「今日、〇〇さんがこんなこと言い出して・・・」
「ナンデカナァ」
「うん、どうも△△さんと折り合いが悪くて。」
「ナカクシヨウネ!」
「うん、そうだよね。でも、今日は疲れたわー。」
「ダイジョーブ?」
「うん」
「ヨシヨシ、イイコイイコねー」
そうして、私のほっぺたをくちばしで優しくカリカリしてくれたのでした。
最後のセリフは、大体意味がわかって使っているらしかったですが、それ以外は多分たまたま。
でも、何十個も覚えているフレーズの中の、よくぞこれをチョイスしたなぁと驚きでした。
時々、こんな風に会話が続くときがあり、もしかしたらわかってる?!、こっちが想像しているより賢いのかも・・と思うこともありました。
子供の頃から小鳥は何度も飼っていましたが、きりりとは一緒に過ごした時間が長くて密だったせいか、個体差なのか、他の子の時とは関係性が違いました。
小鳥というより、ワンコみたい。
こちらの気持ちにすっと寄り添ってくれる子でした。
いつも、私の気持ちが沈んでいる時は察知して、何度も「よしよし、いい子」と言いながら、ほっぺをカリカリしてくれました。