人の科学の力も、やっぱり愛(2)

で、さっき何が言いたかったかっていうと

以前は人が作った科学的なものが苦手だった。
恩恵を受け取れなかった。

なんでかな?
なんでだったのかな?

子供の頃から
アトピーで、肌が汚いのがすごく辛くて、悲しくて
お医者さんが出すステロイドを塗ると
ほんのちょっと、使うだけで綺麗になった。

親も普通に
お医者さんのいう通りにしてたらいいって
スタイルだし、今もそう。

自分で体の仕組みを知ったり
体の声を聞いたりなんてこと、考えもしなかった。

安心していた、それで。

それで、大人になってから
膠原病って診断されて、自分の声
「自分で治せる」って声を信じて、方向転換していった。

でも、それは壮絶な体験で
誰にも頼ることができなくて

もう、人の姿ですらなくなってしまって

いつも思っていたのは

「原爆を浴びた人みたい」
「アウシュビッツの収容所にいる人みたい」

ってことだった。

恐ろしく長い月日。

絶望の中で、自分の中から聞こえた
「自分で治せる」って声だけが意識のどこかに残っていて
微かな希望の光になっていたみたい。

原爆も、戦争も
人間が作り出したもの。

それが人を恐ろしい地獄に突き落とす。

人間が人間のために
「善」と思い、「正」と信じて生み出したものに
人間が苦しめられる。

もともとは愛から生まれたものなのに。

良かれと思い、ううん、そんな意識すらなく
ただ生み出されたもの、愛の結晶が
恐れで歪む。

不足感や、不安感。
満たされなくておこる、不満。怒り。悲しみ。

愛と恐れ。
ニュートラルなものが、その時々で
愛と恐れに振れるみたいだ。

今、私はあの地獄みたいな病気の日々を超えて
病気になる前よりも元気です。

生きていて楽しい。
どんどん、どんどん、楽しくなる。

自分の体、自分の魂、取り巻く人やもの、
地球にある全部が愛おしい。

宇宙の愛を感じる。
壮大なハーモニー。みんなで織りなすタペストリー。

病気だった時に学んだこと、体感した
目には見えない、とても大切なこと。

視野が大きく、高く広がりました。
「生きる」とか「命」とかが、宇宙と繋がった。

続きます。


寝たきりだった時の一番、夢見てたこと。海に触れることでした。ミラクル。

へその緒と再生科学と私の母

日本のへその緒を桐の箱に入れて大事にする習慣。
再生医療の科学の話を聞いてたら
ハッとした。

表の意味と裏の意味。
太鼓の叡智と科学。

人が本能的にやること。
集合的にやること。
ずっと続くこと。
伝統や文化。
しきたり。

小さい頃、田んぼに水を張ったらカブトエビ(カニ?)が
たくさん出てくるのが不思議だった。
今も不思議だけど。

乾燥しても生きてる。
化石。
琥珀の中の虫。
ジェラシックパークの世界。
現実になるSF。
ニュースキャンのDNA。
螺旋。

日本人っておもしろい。

願いが叶う準備はいつもできている。
撰び取るか、取らないか。
選ばなかったとしても
そこへ向かっている。
だから安心。


私のへその緒は行方不明。
小学校の時、学校に持っていくように言われた時
お母さんから何処かに行っちゃったって言われて悲しかった。

やっぱり愛されていないんだって思った。
みんなは持ってきてるのに。

みんなのこと大事だから、親はへその緒を取っておくんですよ。
幼くて、傷ついていた私は、先生の言葉を変換した。
私は愛されていない子だ。

でも今はわかる。
それとこれとは関係ない。

そして
母と私は似ていることも
今はわかる。

母が無意識にすることは
意味がある。
本人にも説明できなくても
とても大切なこと、全体のことをやっている。

母は母のスタイルで
私を愛していた。

子供のへその緒を親が大事に持っていることと
愛情は無関係。


今度、伊丹の家を大片付けしたら
もしかしたら出てくるかもしれないな。
私のへその緒。

私のこの世での情報がいっぱい詰まった
干からびたカケラ。

DNAと再生に結びつけるのもつけないのも
私の自由。
伝統もしきたりも愛も
楽しむためにある。